2015年04月28日

DNA

UMA(ウーマ・未確認動物)と言えば、ビッグフット、イエティ、ネッシー、ツチノコ等々。
居るかも知れない、居ないかも知れない.
そんなところに魅力を感じる私は、テレビ番組等でUMAの文字を見つけると、ついつい見てしまいます。

「未確認」という言葉に対して、「疑って信用しない人」、「もしかしたらと興味を持つ人」それぞれです。
「どちらが良い」という事では、ありませんが、私は、「絶対にいない」と分かるまでは、いる事にに期待してしまいます。

現に、絶滅したとされていた「シーラカンス」が、1938年南アフリカで発見され、その後もインド洋や他の地域で、その存在が確認され、今では一部の水族館で、生きたシーラカンスの映像や標本を見る事ができるそうです。
また深海では、まだまだ未確認の生物が沢山いるとも言われているので、陸上でも、人が行かないような山奥やジャングルに何かいても、おかしくないと期待してしまいます。

そして、UMAのような動物ばかりではなく、世の中には、無理だと思われていた事が、後になって実現している事も多々あります。

省エネ家電やスマートフォンなど、例をあげれば、きりがないほどですが、そんな中でも、驚くのが「DNA鑑定」の技術です。
DNA鑑定では、親子関係をはじめ、病気の事、最近では色々な事件にもこの鑑定が使われ、髪の毛一本からでも犯人を見つけたりします。

さらに数年前には、シベリアで発掘された5万年前のマンモスの毛からDNAを抽出し解読したりと、色々な分野でこの技術が応用され、成果をあげています。

そんな中、去年のインターネット上の記事で、気になる事がありました。
それは、未確認動物である「ビッグフットやイエティの物とされる毛髪をある学者がDNA鑑定した」との記事で、結果は、「どれもクマや馬の物で新種の物ではない」との事でした。

「ビッグフット・イエティ・ツチノコ肯定派」の私には、少し残念な記事でしたが、まだ目撃情報もありますし、「絶対にいない」と決まったわけでもないので、これからも新しい情報に期待したいと思っています。

今まで、解明できなかった事が解明出来るDNA鑑定。

夢のような素晴らしい技術ですが、時には夢を壊す結果を招くこともあります。

快適な生活を楽しむには、時には「グレーゾーン」も必要では、と感じさせる一件でした。

ただ、救いだったのは、その記事に「存在しないと断言はできませんが」と少し希望を残して書いてあったことです。


posted by 森ちゃん at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・興味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

ドイツ ・ Hナンバー

日本でも、「エコ」という言葉は、ずいぶん定着してきましたが、私は、「エコ」と聞くと、まずドイツをイメージします。

ドイツの環境問題に対する取り組みは、テレビ番組等でも度々放送され、また、ドイツに何度か行った友人に話を聞いても、その違いは歴然としていて、「地元の人は、普通にエコしてるよ!」との事。

「普通にエコ?」

なんとも、ピンとこない表現ですが、要するに、「一人一人が、日常生活の一部(習慣)として違和感なくエコ生活をしている」という事なのでしょう。
さらに友人は、「ドイツでは、日本の商売的なものとは違い、街を歩いていても、エコエコとうるさくない」とも言います。

日本とドイツ、そんなに違うのでしょうか?

CO2の排出量を抑えた「低炭素社会」と聞いて、まず思うのが、自動車の排気ガスの問題です。
この事に関して日本では、30年以上前から取り組んでいて、「最先端の技術」を持っている事は間違えないでしょうし、電化製品に関しても同じで、「日本の技術力の高さ」は世界が認めるものです。

技術的に負けていないとすれば、「意識の問題?」でしょうか。

先ほどの友人の話で、「地元の人の生活を少し見るだけでも、違いが分かる」とも言ってました。

ドイツの人達の生活スタイル、友人の話を参考に、幾つか紹介します。

まず、ゴミの分別は当然、徹底しています。
地域によって違うかも知れませんが、6種類前後です。
日本でも地域によっては、ドイツ以上に細かく分類されている地域もあると聞きますが、これはCO2削減というよりも、「ゴミ処理能力の限界」が事の発端のようです。
事実、日本では、「地域のゴミ処理能力の差」が「分別する種類の差」になっていてます。

そしてドイツでは、家庭ゴミの過半数を占める梱包材は、徹底的にリサイクルし、それを「回収する責任」は梱包材メーカーをはじめ、それを利用する製造業者、販売する小売業者にあるそうです。
ただし、「回収する責任」と言っても、それぞれが各家庭をまわって回収するのには限界があり、そこは、「しっかりとしたシステムがある」という事です。

そして基本的に、使い捨ての物は使わないドイツでは、多くの商品は「量り売り」で、容器は消費者が持参し、その容器も何度でも繰り返し使えるような材質(ビン類等)です。

日本でも最近、「エコバック」が使われるようになってきましたが、考えてみれば一昔前の日本では、当たり前の事でした。
我が家では、日曜日の夕方になると、家族そろって「サザエさん」を見るが習慣です。
時代設定は、「昭和」のサザエさんですが、話の内容は、「今」をテーマにしているので、子供から大人まで、違和感無く楽しめます。
その「サザエさん」が、買い物に行く際、手にしているのが、買い物カゴ(エコバック)で、商店街の魚屋さんや肉屋さん、八百屋さんをわまり、世間話をしながら「計り買い」をします。
その帰り道、長ネギや大根が買い物カゴから頭を出したりして、「普通に、エコ」しています。

話を戻して、ドイツでは、水やエネルギーの節約も徹底していて、多くの家庭では、トイレの水を流す量をその都度、調整出来たり、水の使用量が一目で分かるように、見やすい所にメーターが付いていたり、日常生活の中で節約を実感できる工夫がされています。
日本で最近普及してきた太陽光発電も、発電量や使用量が一目で分かるようになっていて「節電が、目に見えて楽しい」とよく聞きます。

そして通勤・通学には、公共交通機関や自転車を利用する人が多く、特に自転車は専用道路もあり、環境面も非常に整っているようです。

子供の教育面では、「エコ教育」というものは特別無く、社会の流れとして、「ゴミがどのように生まれ、その後どうなるか」などを学び、「物を大切にする心」を習慣づけているようです。
それと、「なるほど」と思ったのが、学校の教科書は、学校が一括で買い上げ、生徒達に貸し出す方式で、使い終われば、学校に返却し、翌年度にまた使うそうです。
そして何年か使い、ボロボロになったら、リサイクルします。

これは、無駄を少なくすると同時に、子供たちが、「物を大切にする事」を実践する教育でもあります。
「教わったことを実践する」、これが一番大切なことで、「知っている」だけでは、身に付きませんから。

大人社会の中にいる子供達は、大人の行動(社会)をしっかりと見ています。
大人が出来ないことを子供に押し付けても、そこから何も学べません。
まず大人が手本となる社会をつくり、それを子供達に見せるのが大切で、それを実践しているのが、ドイツの教育なのだと感じます。

毎年、なんだかんだと教科書が新しくなる日本。
そして、公共のパンフレットの無駄も数年前に、問題になっていました。
子供たちの「お手本」になる社会になっているのでしょうか。
日本でも、「教科書やパンフレットをリサイクルしている」と言うのでしょうが、リサイクル事態もエネルギーを必要としますから、その回数も減らすドイツの考えは、見習うべき所だと思います。

ざっと書いてみましたが、これは人から聞いた話で、実際に自分で見たり経験したことではありません。
それでも、少し話を聞いただけで、沢山の驚きや発見がありました。

そして、日本とドイツの違いが、垣間見えたような気がします。

「小手先」で始まった日本のエコ、これをどうしたら「足を地につけた本物」に出来るのか。
まずは「一人一人の意識から」でしょうか。
ドイツの取り組みを見ていると、そればかりではないような気がします。

多くの人の意識を一気に変えるのは、非常に難しい事です。

もし、一瞬で多くの人の意識が変わるとすれば、災害直後の「防災意識」のような事です。

とても嫌なことですが、最近、日本でも、いくつもの災害があり、その都度「防災意識」は、高まりました。

しかし、「その意識を継続しているか」というと、そう言い切れないのが、現状ではないでしょうか。

災害直後、被災地から遠い地域でも、電池や水、食料などが品薄になるほど過剰に意識は高まり、そして、薄れるのも「あっという間」でした。

「我が身に起こった時」や「我が身に起こった事として想像出来た時」、人は行動するのでしょう。

しかし、起こってから行動するのは、とても大変なことです。

「起こった時のための準備」、「起こらないようにする対策」。

これを実現するためには、人の「想像力」が不可欠なのかも知れません。

「もし、地球環境が壊れ、住めなくなったら」

この事をどれだけ現実の事として想像できるか。

そして壊れた地球環境は、スイッチを切り替えるように簡単には戻せず、元に戻すためには、壊すのにかかった何倍もの時間が必要です。

ドイツの人達は、この事を「我が身に起こっている事」として、しっかりと想像できているのかも知れません。


話は少し変わりますが、もう一つ。

ドイツには「Hナンバー」なるものがあり、これば自動車に付けるナンバープレートの最初に「H」が付いている物です。

これは、ある特別な車両のみに付いていて、「H」は「Historisch(歴史的)」の頭文字で、製造から30年以上が経った車で、かつ、当時の(あまり改造されていない)状態を保っている車に付けられるナンバープレートで、このナンバーを付けた自動車は、自動車保険や税金の優遇が受けられるそうです。

車を大切にしている「ご褒美」でしょうか。

これに対して、日本での考え方は逆で、ある一定期間以上乗った古い車の税金は上がります。

考え方によっては、新しい車の方が、低公害ですから、「早めに乗り換える」というのも一つで、どちらが正しいとは言えないのかも知れませんが、この「Hナンバー」、いかにもドイツらしい発想だと感じました。



これからも、進むであろう「エコ社会」。

いろいろな国の取り組みを参考にすることも、大切だと感じました。



posted by 森ちゃん at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然・エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

住宅情報誌に掲載

リプラン北海道2015年春・夏号に「木の森」の記事掲載しました。

リプラン掲載(H27・3・28).jpg

ぜひ、ご覧くださいませ。
posted by 森ちゃん at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月09日

子供たちが思い描く未来

最近、話題の腕時計型端末。
簡単に言えば、「腕時計型スマホ」でしょうか。
大きさも「そこそこ」で、小学生の頃、思い描いていた「未来の道具の一つ」に、このような物がありました。

私の少し前の世代のヒーロー「鉄人28号」は、少年がリモコンで「鉄人(ロボット)」を操作して、悪者たちと戦う話。
そして、私の世代は「ジャイアントロボ」。
ジャイアントロボは、少年が腕時計型の通信機のフタを「パカッ」と開け、直接「声」で命令し、戦いました。
なんとも、この「腕時計型通信機」が魅力的で、よく真似して遊びました。
それは友達数人が集まり、「少年役」、「ロボット役」、「悪者役」に分かれ、よくある遊び方でしたが、なぜか主役のロボットは、少年役から「ジャイアントロボ、歌え!」「踊れ!」「走れ!」「鼻ほじれ!」など、「無理難題」を押し付けられたことを記憶しています。
こんな話を聞くと、今なら「いじめでは?」と思われるかも知れませんが、この役は、みんなが順番でやっていましたし、何より、やっている本人が、「どうやったらウケるか」一所懸命でした。

私が小学生の頃、未来と言えば「21世紀」。
学校の授業でも、「未来、21世紀」を想像する授業がありました。

子供たちは想像を膨らませ、自分なりの未来を思い描きました。
それは、車が宙を飛び、各家庭には「お手伝いロボット」がいて、電子レンジに食べたい物を言うと出てくる世界。
そして、宇宙へも自由に行けたり。
今考えてみれば、そのほとんどが「人が楽するための物」でした。

そして、実際に21世紀を迎えてみると、まだ実現出来ていない「夢物語」も沢山ありますが、逆に、現実的になってきている物も幾つかあります。
その中でも、若者からお年寄りまで、ほとんどの人が持っていると言っても過言ではない携帯電話の進化には驚かされます。
肩掛けの「ショルダーホン」に始まった携帯電話は、今や手のひらサイズでPC並みの性能を持ち、さらには腕時計型にまで。
しかし、その便利さ故、昔は起き得なかったようなトラブルが起きている事も事実ですが、使い方次第では、通話をする以外にも色々と便利に使え、まさに「未来の道具」の一つと言えます。

この他にも、パソコンやテレビの画面上で買い物ができたり、ハイテクとは無関係と思われていた住宅でさえ、外出先から家の中の様子を確認出来たり、色々な事が外から操作出来たりと、どんどん便利になっています。

今(未来)を想像できた「当時の子供達は凄い!」と、思うかも知れませんが、その子供達が大人になり、今の時代を作り、支えていると考えれば、何となく納得いくような気がします。

子供達が想像した未来、「人か楽する社会」は、機械(道具)に頼った社会になりました。
一見、ハイテクで便利に見える今の社会は、人を必要としない、人と付き合う必要の無い社会になりつつあります。
確かに機械は、人より正確に速く仕事をこなし、さらに休まず働いてくれて便利なのですが、逆にそれ以上でも、それ以下でもありません。

少し話は変わりますが、2011年3月11日の東日本大震災。
発生多直後から、ほとんどの通信機器が使用不能となり、被害状況の把握や安否確認が難しい中、普段「独り言」のようにつぶやく「Twitter」が、その情報収集に大きな力を発揮しました。
この事を実際に、感じていた方も多かった事と思いますが、被災された方々やその周辺の方々の「つぶやき」は、その時の状況をリアルタイムに全国・全世界に発信しました。
そして、この後起こる災害でもTwitterが、情報収集の中心的役割を果たした事は、言うまでもありません。

多くの通信機器が使えない中、「どうしてTwitterはつかえたのか?」
そんな疑問を解決してくれる話を最近、聞きました。

どんなに便利な通信機器も、一気に利用が集中すると容量オーバーで、一時的に使えなくなります。
震災直後は、まさにそんな状態でした。

この震災の様子を外国で見ていた一人のTwitterのエンジニアは、サーバーがパンクすることを瞬時に予測し、すぐにサーバーの容量を今までの3倍にまで増設し対応しました。
お陰で、震災発生直後もTwitterは使い続けるこができました。
そこには、一人のエンジニアの「機転を利かせた行動」がありました。

普段、便利に使っているものが、使えなくなるという不便さ。

困っているときに、誰とも連絡が取れないという不安。

未曾有の震災直後の不安をTwitterが、和らげてくれた事は言うまでもありません。

この震災で、普段使っている便利な物も、「使えなければ、なんの役割も果たさないという事」、そして災害発生時など「本当に必要な時に使えなくなる事もある」という事を経験しました。
しかし、それも「人の機転により、回避できる事もある」という事も学びました。

便利な世の中でも、大切なのは「人の力」です。

そして、今の子供達が想像する未来、その中心には「人の力」がある世界を思い描いてもらいたいものです。



便利に使っている携帯電話。

いつでも、どこでも通じる携帯電話。

気が付けば、「あっち行け!こっち行け!」と振り回される毎日。

私は、いつも間にか「ジャイアントロボ」になっていました。

これも「世界平和」のためなら「良し!」とします。


しかし、携帯電話の向こうの少年よ!
「シャイアントロボ」は少し体力が落ちてきました。
「少しお手柔らかに」お願いします。 ^_^;

posted by 森ちゃん at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・興味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

親父の背中

最近、色々なことが低年齢化してきています。

良い事で言えば、若いスポーツ選手の活躍。
昨年2月に開催された、「ソチオリンピック」でも中・高校生の活躍が目を引きました。
逆に、悪い事は、やはり凶悪犯罪の低年齢化でしょうか。
次から次へと報道される凶悪犯罪には、耳や目を疑いたくなるような事ばかりです。

十数年前、私自身が親になってからは、子供が犠牲になる事件を耳にすると、特に心が痛みます。
自分勝手な話かもしれませんが、親になった途端、我が子に起こった事のように、捉えるようになりました。

でも、よく考えてみると、いつも被害者側の気持ちにばかりなっていますが、自分の子供が加害者になる事はないのでしょうか。
凶悪犯罪に限らず、ボール遊びをしていて、窓ガラスを割ってしまったり、自転車に乗っていて、人とぶつかり怪我をさせてしまったりと。

親としては、「自分の子供に限って・・・」という気持ちが先に立つのでしょうが、加害者の親も自分の子供が事件・事故を起こすまでは、同じように思っている事が多いのではないでしょうか。

そして最近も、いくつもの凶悪犯罪が起こり、子供達が関わり、犠牲となる事件が多々ありました。
次から次へと起こる凶悪事件は、連日テレビ報道され、新たな事件が起きれば、前の事件は報道されなくなり、見ている我々の記憶からも薄れてしまうほどです。

テレビ報道では必ず「事件が起きる前に子供達は、いくつもの信号を出し、その時点で周囲の大人が対処していれば・・・」という話をしています。
確かに、後から第三者が分析すれば、そのタイミングは、いくつもあったように見え悔やまれますが、実際のところ、周りの大人達は、そのタイミングを逃し、事件が起きています。
それは、気付かないのか、気付いても見て見ぬふりなのか。

いずれにしても、事件が起きてから後悔しても、遅いのです。
だからと言って、子供の出す「信号」に、あまりにも早く対処しすぎて「過保護」になっても子供の成長を妨げますし、その逆もダメです。
信号を受け止めるタイミング、「甘え」と「SOS」の境目の判断は難しいと思いますが、凶悪犯罪につながる前の信号は、明らかに「甘え」とは違うはずです。
しかし、その信号にすら気付かないとすれば、何が原因なのでしょうか。

「オギャー」と泣く事しかできず、生まれてきた赤ん坊も、いつの間にか言葉を覚え、いずれ生意気な口をたたくようになります。
「生まれたばかりの赤ん坊にも、それぞれの性格がある」と言いますが、基本的には周りの大人たちの会話の中から言葉を覚え、大人たちの行動を真似しながら成長します。
子供が小さいころは、「これでもかぁ」というくらい話しかけ、甘やかし、中学生や高校生になると、「もう大人なんだから、言わなくても判るはず」と突き放し、挙句の果てに「最近の若い者は」と若者のせいにする大人たち。

「子は親を映す鏡」と言います。
「不良」と呼ばれる子供達も、周りの大人たちの姿を見れば、それも理解できる事が多いのではないでしょうか。
それは、単純に「不良と呼ばれる子供の親も不良」という事ではなく、周りの大人たちが子供に対して無関心であったり、逆に干渉し過ぎであったり、単なるカッコつけの大人達であったり。要するに「大人らしからぬ大人」とでも言うのでしょうか。

しっかりと自分で考え行動できる力を与えられず、育てられた子供達。
被害者と加害者、実は紙一重なのかもしれません。

最近の「いじめ問題」で、「いじめる側にいないと、自分もいじめられるから」と自分の意志に反し、自分の身を守るために「いじめ側」にいる子供も大勢いると聞きます。
さらには、いじめの先頭に立っている子供でさえ、ある日を境に「いじめられる側」になることもあるとか。
このような話を聞くと、子供の社会は、トップがコロコロ変わる「大人社会」の縮図のようで、「子供社会は大人社会を映す鏡」とでも言いたくなります。
そして、子供達は皆、被害者なのかもしれません。

私も親になって感じている事ですが、子供に親の気持ちを伝え教えるということは難しく、体はどんどん成長して大きくなるものの、その行動を見れば、伝えたい事の半分も伝わっていないのではと思ってしまいます。
しかし、子供の立場に立って考えてみれば、同じようなことを親に対しても感じているのかもしれません。
お互い、伝えたいのに伝わらない。

昔の子供達は、口数の少ない親父の背中を見て、しっかりと学び、育ったのかもしれませんが、今は情報化時代。
親父が黙っていても、周りから色々な情報が入り、その中には正しい情報も、間違った情報もあり、大人でさえ判断が難しい事が多々あります。

そう考えると今、大切な事はやはり会話(対話)で、その「会話ができる環境づくり」こそが、大人がやるべき事なのかもしれません。
しかし、大人が起こす凶悪事件も多い今の時代、子供達に「知らない人に声を掛けられても、ついて行かないように」と教えなければならず、それは「大人は悪い人」と、教えているようなものです。
そう言われて育った子どもたちは、「大人は信じられない」、さらに「親は口うるさいだけ」としか思わず、信頼関係を築くのが非常に難しい時代でもあります。

えらそうに「大人」と言っても、「親」とは別で、大人=親ではありません。
10歳の子供の親は、親としては子供と同じ10歳の同級生で、大人としての年齢(経験)とは別です。
子供と話す環境を作るという事は、「大人は、なんでも知っている」という「押しつけ」だけではなく、同級生として、同じ時間や価値観を共有し理解しあう事が大切です。
親は、大人の裏側も知っている「経験豊富で、ちょっと老けた同級生」とでも言えばいいでしょうか。

相手を理解するという事は、大人同士でも大切なことで、理解してくれる相手の意見は、たとえ否定的な事でも素直に受け入れられる事もあるものです。

さて我が家にも、中学校1年と小学校4年の息子がいますが、親子の会話は比較的、多いほうだと思っています。
髭面・ニキビ顔の長男(中1)とも、沢山話をします。
父親としては、その会話の中で色々と伝えたい事があるのですが、子供達から出る話は「品のない」くだらない話はかりで、私もつられて子供時代に戻り、負けずに「くだらない話」でゲラゲラと。
妻は「どうして、うちの子(多分、私も含め)は下品なのかしら」と頭を抱えています。

そんなくだらない会話の中にも、たま〜に「ん?これは?」と思うような話があります。
先日、長男が通う中学校で、ある事件があったそうです。
それは、ある生徒(A君)が、体育館でいたずらをしていた生徒(B君)のことを先生に報告したら、後日「先生にチクった」と、B君から仕返しされ、その様子を見ていたA君の友達(C君)が再び先生を呼び、とりあえず終息したとのこと。
つい最近起きた川崎市の事件によく似た構図で、このような事は昔もありましたが、私の時代はこんな時、「おっかない体育の先生」が飛んできて、痛〜い「げんこつ」されて、おしまいでした。
いや、「おしまい」ではなく、その後も先生は注意深く目を光らせ、問題を起こした生徒達とも積極的にコミュニケーションをとり、それはそれで最後まで「いい関係」だったように記憶しています。

何かトラブルがあった時、それが一つ目の信号で、治まって終わりではなく、大人は「その後」を見守る必要があります。

子供達のトラブルは、表面的には白黒はっきりしている事が多いのですが、その内面は、お互いの相反する言い分があり、一言で「答え」が出る訳もなく、大人はまず、子供達に対して、自分たちで解決させる「ヒント」をアドバイスする程度が丁度良いのかもしれません。
大人が一方的に白黒つけても、それは単なる「正論の押しつけ」で、根本の解決にはならず、問題をさらに大きくしてしまいます。
人間関係は「理屈」ではない部分が多々あり、正しいことを言っていれば解決する訳ではなく、正しい結果に導くプロセスが必要です。
そのプロセス(途中経過)とは、やはり、相手の立場に立ち、一度受け入れてみる事から始めるべきでしょう。

少し話は変わりますが、先日、我が家のテレビが突然壊れました。

買った当時(8年前)、20万位だったテレビが、今では6万前後、そして修理代は3万位。
修理か買い替えか、家族会議の結果、出した答えは、どちらでもなく「しばらくテレビが無い生活をしてみよう」でした。
最近は、見たい番組が無くてもテレビがついている事が多く、テレビ中心の生活でしたから。
家族会議で出した答えとはいえ、これは親が出した一方的な「押しつけ」で、子供達はやはり不服そうな顔をしていましたが、これに関しては「見ぬふり」です。

はじめは、なんとも寂しい感じで、いつもと同じ時間が長く感じましたが、そのうち、あれやこれやと家族の会話も弾み、普段会話が多い方だと思っていた我が家ですが、まだまだ話すことは沢山ありました。
その話の大半は、やはり「くだらない話」ですが、それ以外にも、昔のアルバムを引っ張り出して見たり、トランプをしたり、みんなで掃除したりと。
普段、子供達に頼み事をしても、いやそうな顔をするだけなのに、テレビがなくなると、嫌な手伝いがゲームのように、楽しくなるのは新発見でした。
便利で楽しいと思っている物が、意外と家族のコミュニケーションの妨げになっているかもしれないと思い、しばらくテレビを見ない、こんな生活を続けてみようと思っています。

あまりにも、コミュニケーションが取れすぎて、親父の背中を見るどころか、腹の中まで探られそうで、少し怖い気もしますが・・・。


posted by 森ちゃん at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月19日

今、住宅に何を求めるか

何にでも「エコ」が付く時代。

今、住宅には何が求められているのでしょうか。

それは、やはり「エコ」なのですが、エコって一体何なんでしょうか?

ずいぶん前から「地球温暖化」が問題視され、その原因の一つである温室効果ガスを抑制するべく努力が、各国・各業界で取り組まれて来ました。

一般的に「便利な生活」は、地球温暖化に比例しますから、「不便な生活」を受け入れられれば、直接「省エネ」にもつながり、温室効果ガスの削減になるのでしょうが、一度「便利な生活」を経験すると、なかなか「不便」には戻れないものです。

そこで、「便利でエコ生活を」という事で各業界、商品の開発に力を入れています。

「便利でエコ」、明らかに「いいとこ取り」の都合の良い話なのですが、日本の技術は凄いもので、自動車や電化製品を中心に、そんな商品が続々誕生しています。

一昔前のエアコンや冷蔵庫を長く大切に使うより、壊れていなくても、「すぐに最新型に変えた方が得」なんて話も聞きますし、自動車でも同じことが言えるようです。

2011年3月11日に発生した「東日本大震災」以来、「電力不足」が深刻な問題となり、自ずと節電意識が高まり、最近では「電気料金の値上げ」で、さらに節電を余儀なくされています。

しかし、これだけ「節電」を長く続けると、いつの間にか「習慣」になり、これが「当り前」になってきました。
これはこれで、良い事ですよね。


そして、最近よく耳にする「低炭素住宅」。

これ「低酸素住宅」だと、何だか息苦しくて住むのが嫌な感じですが、

低炭素とは?

炭素と言えば、カーボン。

カーボンと言えば、高級スポーツカーなどに、軽くて丈夫な材料として使われていますが、住宅で、そのような部品が使われる事は、ほぼありません。

強いて言えば、リフォームで補強のために、カーボン製品を使うくらいでしょうか。

しかし、ここで言う「炭素」は、カーボンでは無く、「二酸化炭素(CO2)」の事です。

自動車業界などでは、いち早くCO2排出量の削減のための努力がされていますが、住宅業界での省エネは、「断熱性能の向上」が主で、どちらかと言うと、その住宅に住んでいる方々にとっての「経済的な省エネ」が主でした。

特に北国では、断熱性能を上げることにより、暖房費(燃料費)が節約でき経済的ということです。

しかし、これからは、その断熱性能に加え、設備機器の高効率化を進め、社会全体でCO2排出の削減に積極的に取り組み、「地球のためのエコ」それが低炭素住宅・低炭素社会です。

「低炭素住宅は、経済的か?」と聞かれると、一言でそう言い切る事は出来ません。

確かに、高断熱・高気密の住宅に高効率の設備機器は、光熱費などのランニングコストに対しては、間違いなく有利なのですが、そのような住宅を造るコスト(イニシャルコスト)は、今までより上がる事になります。

「家庭で財布の紐を握る」奥様方にしてみれば、「最初に投資したイニシャルコストをランニングで取り戻せるか!」、さらには「プラスになるか!」と言う部分が気になる所ではないでしょうか?

しかし、低炭素住宅・低炭素社会の考え方の根本は、地球温暖化の抑制で、必ずしも家計に優しいとは限りません。

どちらかと言うと、子供や孫、その後の世代に、より良い地球環境を残すための「投資」と考えるべきではないでしょうか。

「地球環境への投資」と考えると、その「投資額」には、「自分にできる範囲で」ということで、個人差があっても良いと思います。

最近の住宅業界の傾向を冷静に見てみると、このエコブームに乗って「エコは得!」といった事ばかりが前面に出て、住宅の評価が「断熱性能」や「設備機器の性能」などの「性能(数値)」だけで決められつつあるような気がします。

しかし、その数値は住宅のある一面の「顔」であり、住宅を建てる時には、その他の面も総合的に見ていかなければ、「住み心地の良い家」にはなりません。

「家」は、ほとんどの方が一生に一度の買い物で、どれを見ても同じ「箱」に見え、上手に化粧をして、性能が良ければ、他より良く見えてしまいます。

家を売りたい建築屋さんと、買いたいお客様。
お互い、相対する思いの中、なかなか「正直に」とは行かない事もあるのでは。

お客様の立場からいえば、まず、色々な考え方(価値観)の建築屋さんがあることを理解した上で、多くの建築屋さんと話をして、その価値観の違いを見極める事。

そして、「全ての人に共通の最高の家」は無く、「人それぞれに一つずつ最高の家」があるはずです。

ですから、「打ち合わせ」には、じっくり時間をかけ、ご自分の価値観を再確認した上で、同じ価値観の建築屋さんを選び、それから「低炭素」にどれだけ「投資」できるかを考えてみたらいかがでしょうか。


「地球温暖化対策」は、我々にとっての永遠のテーマで、「流行り」ではありません。

今、住宅に求められる事。

流行りのエコではなく、必要な(価値のある)エコと個性、そして自分で出来る範囲での「将来の地球環境への投資」でしょうか。


子供達の未来を考えると、単なる損得ではなく、少し無理をしてでも「地球への投資」を増やしたいところです。


posted by 森ちゃん at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月09日

今年の冬は

 先月のブログでも書きましたが、この冬は「スガ漏れに注意!」です。

 そもそも「スガ漏れ」とは?

 「冬の雨漏れ」と考えていただければ、分かりやすいと思います。
 どちらも屋根(天井)から水が漏れて来るので、結果は同じなのですが、その原因の違いにより「雨漏れ」とは区別されます。

 スガ漏れは、雨漏れのように「ポタポタと」では無く、ある時突然、「ドサッ〜」っと来る事が多いので、その被害も大きくなる事が多々あります。

 では、スガ漏れの原因は何でしょうか。

 それは雪(氷)です。

 冬は雪の季節ですから、雨のように屋根から水が漏れて来る事が無いように思われますが、ある気象条件が加わると話は別です。

 その気象条件とは、

 「暖気」です。

 この暖気により、温められた屋根の雪が一旦解け、夜に再び凍る。
 この繰り返しにより、屋根勾配の低い所に氷が出来、その氷は、雪解けの水を堰き止め、屋根の上をプールのようにしてしまいます。

 屋根材にも色々ありますが、北海道で最も多く採用されているのが、おそらく「板金」でしょう。
 この板金は通常、台風クラスの雨でも、上から下に流れる水に対しては問題ないのですが、プールのようになった屋根には、「水圧」がかかり、板金の継ぎ目部分から水が浸透・逆流し、「スガ漏れ」を起こしてしまいます。

 この冬、札幌近郊では12月〜1月と、まとまった雪が降り、その後、雨が降るほどの暖気にもなり、さらに「寒」・「暖」を何度も繰り返し、「スガ漏れ」が起きやすい気象条件になっています。

 そして、2月の中旬以降の平均気温も高めの予報で、これからも、さらに注意が必要です。

 「注意が必要」と言っても、何に注意すればいいのでしょうか?

 それは、屋根の上の雪の状態です。
 スガ漏れは、一度解けた雪が氷のダムを作り、その後再び解けた雪が堰き止められ、プール状になり、漏れる。
 ですから、漏れる前の状態を出来るだけ早く発見し解消してやることです。
 そのためには、氷のダムらしきものがあったら取り除き、また、早めに屋根の雪を降ろしてしまうのも一つの方法です。
 しかしこの時期、屋根に上がるのは危険を伴い、勇気がいる作業です。
 さらに三角屋根の場合、氷を取り除いた途端、その上の雪が雪崩のように落ちて来る事もあり、これも危険です。
 出来れば、まず建築屋さん等の専門業者に相談するのが、よろしいかと思います。

 また、スガ漏れの他の原因の一つに、ダクトの排水管の凍結があります。
 これはドレンパイプヒーターにより、ある程度防ぐ事が出来ますので、ヒーターが付いているお宅は、春までスイッチを入れっぱなしにしておいてください。
 このヒーターは、下水の処理方法によっては必要が無い地域もあり、どのお宅にでも付いている物ではありませんので、「付いているお宅では」と言う事になります。

 また、この時期、スガ漏れ以外にも、カーポートの屋根の雪にも注意が必要です。
 寒冷地(積雪地域)では、耐積雪100p〜200pのカーポートを設置するのが一般的ですが、その積雪も新雪又は少し締まった雪の積雪荷重で計算されているので、今年のように何度も解けて凍ったような雪の場合、その荷重は計算値の数倍になる事もあり、見た目1mの雪でも倒壊する恐れが十分あり得るのです。特に強風時は危険で、注意が必要です。
 ですから、今年のような気象条件の時には、一度カーポートの屋根の雪下ろしをお勧めします。

 この冬は後半、暖かめで、「春の訪れが早いのでは?」と期待をしてしまいますが、油断は禁物です。
 「飴」の後には「鞭(ムチ)」が来る事も!
 再度、冬(雪)の対策・点検を!

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2015年01月31日

立体商標登録

 少し前の話になりますが、昨年の5月にホンダの「スーパーカブ」が、立体商標登録されたというニュースがありました。

カブ2.jpg
                          写真:スーパーカブ(HONDA HPより)

 興味がない方にしてみれば、「それが何か?」という話なのかも知れませんが、私にとっては興味津々なニュースでした。

 「商標登録」と聞いて、私がすぐに思いつくのが、企業等の平面的なロゴマークです。
 そして、この商標登録に「立体」が付いた「立体商標登録」という言葉を聞いて、頭に浮かんだのが、ケンタッキーのカーネルサンダース人形でした。
 一目でケンタッキーと分かる看板人形。とりあえず、インターネットで調べてみると、やはり立体商標登録されていました。
 この他にも「不二家のペコちゃん」や「キューピー人形」など見覚えのあるものが多々ありました。


 さて、今回登録された「スーパーカブ」と言えば、
梅さん.jpg
「ど根性ガエル」の梅さんに象徴されるように、働く人が使うバイク(商品)です。

 「商品」と言えば、次々と新しいデザインや性能が追加され、常にモデルチェンジするのが通常で、その形を商標登録しても、すぐにデザインが変われば、意味が無いように思われますが、このスーパーカブは違いました。

 半世紀ほど前に誕生したスパーカブは、基本性能やデザインをほとんど変えることなく、現在に至っているそうです。
 確かに、街中で郵便屋さんや新聞屋さん、それに、そば屋さんなど、配達で使われているバイクを目にすると、それをひとまとめにして「カブ」と呼んでいることが多いように思います。
 実際には、他のメーカーのバイクも含まれているはずなのに、あの型のバイクを見れば、反射的に「カブ」と呼んでしまうのは、半世紀の時をかけて、しっかりと我々に定着したデザインであり、それが立体商標登録に値するという事なのでしょう。
 そしてカブのユーザーは、一昔前までは、仕事で使うビジネスユーザがほとんどでしたが、最近では、一般ユーザーが普段の足として、オシャレに使っている姿もよく見かけます。
 今や「スーパーカブ」は幅広い人々に知られ、使われているバイクです。

 バブル崩壊以降、近年まで、商品には、新しいデザインに加え、特に「安さ」が重要視されるようになりました。
 ですから、商品の多くは耐久性を犠牲にして、「使い捨て」の物が多くなり、それによりモデルチェンジのサイクルが、さらに早くなりました。

 しかし住宅はというと、そう簡単に建て替える事は出来ず、「耐久性」や「メンテナンス性」が重要です。だからと言って、デザインや価格を無視する事も出来ず、そこが、非常に難しいところです。
 そんな中、住宅に使われる建材や設備機器にも、やはりデザインや性能上の「流行り」があり、商品によっては、毎年のようにモデルチェンジされている物も少なくありません。
 「商品の差別化」を図るためには仕方ない事なのかもしれませんが、「少量多品種」の商品は、5年後・10年後のメンテナンスを考えると、その時まで部品がちゃんとあるのかが不安になります。
 基本的には、各メーカーさんが、その商品の生産終了時から5〜10年は、メンテナンス部品を保有することになっていますが、モデルチェンジが早い商品は生産終了も早く、実質、取付けから5〜10年もすればメンテナンスが難しくなる商品もあるのでは、と想像します。

 また最近の設備機器は個性的なデザインの物が多く、それぞれの部品は、他の商品との互換性が無いものが多く、どうにかして市販の物で代用しても、「取って付けたようなデザイン」になり、「何か変だ!」なんて事にも、なりそうです。
 住宅以外でも、最近の自動車は、車体と一体型のデザインのライトになり、他の車種の部品では「代用」が出来無い事が多く、また、古い車は税金が上がるなどして、一つの物を長い間使い続ける事が、難しい時代になりました。
 最近の商品には、何にでも「エコ表示」が付いている割には、長く使い続けられないなんて矛盾しているようにも感じます。

 他にはない、斬新な商品造りも良いのですが、今回のスーパーカブのように、変わらない良さ、変えない良さの追求も「造り手」には大切な事なのかも知れません。
 「変わらない、変えない」は一見、進歩が無いようにも感じますが、裏を返せば、最初の段階での完成度が非常に高いという事であり、これぞ「究極の物造り」だとも言えます。

 今回、「スーパーカブ立体商標登録」を通して、我々も、50年先を見据えた完成度の高い家造りを目指さなければと、改めて感じました。

posted by 森ちゃん at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・興味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月09日

せっかく雪が降っているので


 今シーズンの雪は、何だか嫌な感じです。

 地域によって差が有るかも知れませんが、

 私が住む地域では、12月の末の段階で、2月始め位の雪景色になっていて、

 お正月休みも雪は降り続き、除雪除雪の毎日でした。

   雪の観察1.jpg   

 しかも、今年は湿っぽい雪の日が多く、

 ダクトの凍結にも、特に注意が必要です。


 雪は毎冬、必ず降るもの。

 そして、私の住む地域の雪が多いのは毎度の事。

 覚悟はしています。


 せっかくですから冬は、除雪をしながら、「雪の観察」をする事にしています。

 雪の観察は、言い変えれば、「風の観察」です。

 普段、風の流れは、直接見る事は出来ませんが、

 冬になると、「雪の流れ」として、しっかりと見る事が出来ます。


 風を読み、雪を読むことにより、

 冬に避けて通れない、「雪庇と吹きだまり」を知る事が出来ます。

 しかし、雪原にポツンと建つ家と、住宅密集地に建つ家とでは、

 同じ方向から、風を受けても、その通り道には違いが出ます。


 私たちは、住宅街に建物を建てる事が多いので、その風の通り道は複雑で、

 なかなか「計算通り」には、行きません。

 そこで、色々な風の通り道のパターンを見ることにより、

 何となくではありますが、「勘」が働くようになります。

 そして、その「勘」も、毎年「風の観察」を続ける事により、

 結構当たるようになるんです。

   雪の観察.jpg   

 冬は寒く、除雪が大変な季節ですが、

 あえて今しか出来ない「雪の観察」をする事により、少し冬を楽しんでいます。



      
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2015年01月03日

「ご馳走」


 私が、中学生の頃の話です。

 家族で食事をしていると父は、

 肉や果物を黙って私のお皿に分けてくれました。

 大人は「どうして、こんなに美味しい物を食べないのだろう」と

 不思議に思いながらも、私は喜んで食べていました。


 十数年前、私も父親になりました。

 それまで、「一人前の大人」として、一生懸命やってきたつもりでしたが、

 子育てを始めると、今までとは全く違った生活・価値観があり

 目からウロコがボロボロ落ちるような経験をしながら、

 「一人前の父親」になるべく、子供達に育てられてきました。


 去年の春、長男が中学生になり、二男が小学校4年生。

 長男はとっくに食べざかり、

 食べることにあまり興味が無かった二男も「肉好き」になってきました。


 最近、子供達と食事をしていると、

 無意識のうちに、肉や果物を子供達に分けています。


 今は、自分が美味しい物を食べるより、

 子供たちが美味しそうに食べる姿を見る事が、「ご馳走」です。


 当時、私の父もこんな感じだったのかなぁと思うと、

 少し嬉しく感じる今日この頃です。

   ご馳走.jpg   

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2014年12月24日

手稲区HO様邸 お引き渡し

 9月15日、旧建物の解体工事に始まったHO様邸、

 本日、12月24日 お引き渡しです。
   
   39.手稲区HO様邸 完了1.jpg   

 解体時は、時折強く降る雨に悩まされながらの作業でした。

 その後、建築業界全体の人手不足の影響もあり、

 大工さんが入る予定が若干ずれて、

 お客様には、ご心配をおかけした事と思います。

 それでも、その後の工事は順調に進み、

 最終的には少し余裕を持って、工事を完了する事が出来ました。

 ご協力いただいた、工事関係者の皆様ありがとうございました。

 m(_)m


 さてHO様邸は、建て替え工事ということもあり、

 今まで、住んで使ってみての経験を生かし、

 新しい建物は、特に収納を充実させた造りで無駄が無く、

 「なるほど!」と、新たに勉強になる事も多々ありました。   

   39.手稲区HO様邸 完了7.jpg   39.手稲区HO様邸 完了6.jpg  

 2階の広めのホールは、多目的スペースになりますが、

 通常であれば、「なんとなく多目的で使えるように」と考えますが、

 この「なんとなく」のスペースでさえ、「使い道」がしっかりと決めてあります。

   39.手稲区HO様邸 完了11.jpg   

   39.手稲区HO様邸 完了10.jpg   

 1階に居間があるプランでは、水回り(台所・脱衣室・浴室)も1階にして、

 一連の「動線」を確保するのが一般的ですが、

 今回は、脱衣室と浴室を2階にしています。

 一見、台所と脱衣室の動線が崩れ、使い辛いようにも感じますが、

 今までの経験(ライフスタイル)を生かし、このようになりました。

 脱衣室は、2階ホール(多目的スペース)と隣接し、

 そのホールの天井には、取り外し可能な物干しを付けることにより、

 洗濯物を干すスペースとしても使え、「一石二鳥」です。

 そして通常は、脱衣室内にある洗面台をホール側に出し分離する事により、

 洗面と脱衣の「動線の交差」をうまく避けています。


 さらに、玄関のウォークインクローゼット横には、造作の手洗器があり、

 帰ってきてすぐに手が洗え、わざわざ2階の洗面台まで行く必要が無く、

 合理的です。

   39.手稲区HO様邸 完了4.jpg      

 これも、ライフスタイルに合わせた造りと言えます。


 無駄と思われるスペースも、有効利用することにより、

 使い勝手の良い、「遊び心がある家」になります。

   39.手稲区HO様邸 完了12.jpg   

 HO様邸は、今までのライフスタイルを生かした、

 無駄なスペースを無駄にしない、アイディア満載の家になりました。


 古い建物から新しい建物へ。

 「断熱性能」は古い建物とは比較にならないほど良く、

 これからの季節、暖かく快適な生活になると思います。

 そして「住み心地」は、というと、

 四季を通じて、じっくり時間を掛けて、

 体感していただく事になるでしょう。


 今回、住み慣れた、愛着のある家を壊して、新しい家へ。

 我々が心掛けたのは、「新しければ良い」ということではなく、

 「住み心地」や「愛着」を持てる家づくりを特に重視して造りました。

 これは、造る側からの「押し付け」ではなく、

 住んでいただく、お客様が実際に感じていただくもの。

 2年・3年後、更に10年後、「あの時、建て替えて良かった」と、

 そして「木の森」で良かったと、思っていただける事を信じつつ、

 今日、12月24日 クリスマス・イヴのお引渡しを迎えました。


 HO様、ありがとうございました。

 今までは、家が出来るまでのお付き合い、

 これからは、家が出来てからのお付き合い。

 末長いお付き合い、よろしくお願い致します。


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2014年12月20日

手稲区HO様邸 仕上げ工事


 12月9日、塗装工事で始まった仕上げ工事、

 その後、

 クロス・CF工事、

   34.手稲区HO様邸 クロス1.jpg   34.手稲区HO様邸 クロス2.jpg   

   34.手稲区HO様邸 クロス3.jpg   

 外部コーキング工事、

   35.手稲区HO様邸 コーキング1.jpg   35.手稲区HO様邸 コーキング2.jpg   

 タイル仕上げ、

   37.手稲区HO様邸 タイル2.jpg  37.手稲区HO様邸 タイル1.jpg   

 給排水仕上げ、

   36.手稲区HO様邸 設備1.jpg   

   36.手稲区HO様邸 設備2.jpg   36.手稲区HO様邸 設備3.jpg   

 作業は順調に進み、12月20日、美装です。

   37.手稲区HO様邸 美装1.jpg   


 今週は17日から、北海道を中心に「大荒れ」になるとの予報が出で、

 それも、「数十年に一度の」なんて話もあり、

 急きょ、足場のネットを畳んだり、大忙しでした。

   38.手稲区HO様邸 ネット.jpg   

 しかし札幌近郊では、

 この天気予報が外れたかと思うほど、何もありませんでしが、

 逆に、何もなかったのは札幌近郊だけで、

 テレビ報道等を見ると、他の地域では、やはり大変だったようですね。


 来週は美装後の工事、

 ストーブ・網戸取付、流し前コーキングを終わらせ、

 クリスマス・イヴには、いよいよ、お引き渡しです。

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2014年12月17日

手稲区H様邸 『樹の棚』完成&取付

 10月末にお引き渡しした、手稲区のH様邸、

 先日、オーダー家具 『樹の棚』 を取付けてきました。

樹の棚製作2.jpg

   
 10月初旬、お客様から家具(本棚)製作のお話をいただきました。

 最初に、「どんな本棚にしたいか」、参考となる家具の写真等を見ながら、

 イメージする家具の話を聞かせていだだきました。


 まずは、図面化。

 図面化とは言っても、ご覧のように、寸法は「有って無いようなもの」です。

 とりあえず、取付ける部屋の展開図に、「こんな感じかなぁ」って、

 フリーハンドで描いてみました。

   樹の棚図面.jpg   

 出来上がった図面(絵)をお客様に、確認していだだきましたが、

 イメージ図だけに、「何となく良さそう」に見えても、

 本当に良いかどうかは、「半信半疑」だった事と思います。

 細かい部分は、「お任せいただく」と言う事で、いよいよ製作へ。


 製作は勿論、家具工房 『 K-Wood 』 さんです。

 今まで、多くのオーダー家具を製作してきた K-Wood さんも、

 今回ばかりは 「\(◎o◎)/」 こんな顔してました。


 まずは、イメージ図に実際の製作寸法を入れ、

 それを大きなベニヤに実寸で描き入れ、原寸図(仮)を造りました。

 その後、この原寸図を見ながら「あれやこれや」と試行錯誤の繰り返し。

 最終的な製作寸法が確定するまでに、約一ヶ月が過ぎました。

 「なんで一ヶ月も?」と思われるかもしれませんが、

 ほかの仕事との同時進行という事と、

 一度決めた寸法も、翌日見ると「ん゛〜、なんか違う」と微調整。

 毎日、こんな事を繰り返していると、「煮詰まってしまう」ので、

 リセットするために、2・3日何も考えずブランク。

 そんなこんなで、一ヶ月は、あっという間です。


 しかし、妥協しないで考えた甲斐があって、

 何度見ても「これだな!」という自信作(原寸図)ができました。


 寸法が決まれば、いよいよ製作です。

   樹の棚製作1.jpg   

 K-Wood さんと言えば、

 ハイセンスなデザインと、寸分狂わずできる高精度な家具で有名です。

 あっ!あと、イケ面社長 ( ´艸`)

 しかし今回は、スケールをほとんど使わず、

 試行錯誤して作り上げた、「原寸図」に合わせての作業です。

 いつもと勝手が違う作業ではあるものの、

 そこは、さすがにプロ!

 いつもと変わらぬ様子で、手際よく製作していきます。

 あっという間に、下地を造ってしまいました。

   樹の棚製作1-1.jpg   

 この後、仕上げ材となる突き板を貼っていく訳ですが、

 ご覧の通りの形状、一筋縄にはいきません。

 それでも、コツコツと丁寧に仕上げること2週間、ようやく形になりました。


 家具製作の作業工程を大きく分けると、「下地」と「仕上げ」に分けられます。

 家具ですから、どちらの工程も高い精度を必要とする細かい作業なのですが、

 仕上げ作業の繊細さには、いつも驚かされます。


 そして、家具のデザインは通常、直線・直角を基本にして、

 一部にアクセントを付けたりしますが、

 今回の『樹の棚』は、直線の組み合わせではあるものの、直角がありません。
 
 さらに全ての合わせ目は「〇〇度」と、ハッキリとした角度すら決められず、

 それぞれの角度を実際に、すり合わせながら付ける作業になりました。

 全てが「出たとこ勝負」的な作業で、

 その作業の様子を動画で全て記録し、お見せしたいくらいでしたが、

 ものすごい集中力の中での作業でしたから、

 動画どころか、写真すら撮る事が出来ない雰囲気でした。

 ですから、

 K-Wood 社長から「今日から『樹の棚』仕上げるからぁ」と連絡があった時は、

 「気が散るから、しばらく来るなぁ」と言う事だなと理解し、

 しばらく作業場へは、顔を出しませんでした。


 しばらくすると「樹の棚できたよぉ〜♪」と、まるで別人のような声で連絡があり、

 この声を聞いた時、「上手くいったな!」と確信しました。

 さっそく見に行くと、K-Wood 社長は 「(-。-)y-゜゜゜」 こんな感じでしたが、

 でも心の中ではきっと 「♪─O(≧∇≦)O─♪」 こんな感じだったのでは(*´艸`)


 試行錯誤の2ヶ月。

 『樹の棚』は完成しました。

 家具だけ見ていても、なかなかの存在感でしたが、

 実際に取り付けた所を見てみれば、

 樹が根を下ろし、家具が生き生きとして見えませんか?

 お客様には、長い間お待たせしましたが、

 その分、「素晴らしい家具になったのでは?」と自負しております。


 物造りは、常に挑戦です。

 挑戦して、必ず成功させるために我々は、

 常に学び準備します。

 当然、挑戦している最中にも、多くの事を学び、新たな発見をして、

 これらが、経験となり蓄積されていきます。

 今回も、新たな経験をする事が出来ました。

 その機会を与えてくださった、HO様には感謝です。

 ありがとうございました。  m(_)m



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2014年12月16日

季節外れの雨にご注意を!

 今週は、急激な天候の変化に注意が必要です。

 急速に発達した低気圧(爆弾低気圧)が、北海道を襲うそうです。

 雪の降る量が、多い所で80pとか。

 また、猛吹雪での視界不良や吹きだまりにも注意が必要で、

 停電等になる可能性もあるという事なので、その備えも必要です。

 まず外出は、出来るだけ控えたほうが良さそうです。


 そして、もう一つ。

 今夜は一時的に気温が上がり雨が降る予報です。

 雨は雪を融かし、良いようにも感じますが、

 この「季節外れの雨」は、あまり歓迎出来ません。

 一時的に気温が上がっても、その後すぐに普段通りの冬に戻ります。

 一度融けた雪が再び凍り、道路はツルツル・ガタガタ。

 そして住宅でも、屋根に積もった雪が、融けまた凍る。

 これを何度も繰り返すと、

 最悪の場合「スガ漏れ」を引き起こす事があります。

 ダクトの配管内を温める「ドレンパイプヒーター」が付いているお宅は、

 スイッチを入れておいてください。

 そして、そのスイッチは、

 春先の雪が無くなる時期まで、入れっぱなしにしておいてください。

 今後、何度も季節外れの雨が降るような事があれば、

 一度、屋根に上がって、点検しておく必要があるかも知れません。

 ※屋根に上がっての点検は、転落事故などの危険が伴います。
  点検の際は、十分に気を付けてください。
  また、不安であれば、専門の業者さん等に、ご相談する事をお勧めします。
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2014年12月10日

手稲区HO様邸 玄関前板張り

 昨日、塗装した板材を今日は、大工さんが玄関前に張ります。

 8日に内部の作業を終えた大工さんは、

 今日の作業が、本当の最後です。


 木板は鉄板同様、それ自体では防火性能がない材料なので、

 まずは、防火性能がある材料を先に張ります。
   33.手稲区HO様邸 板張り.jpg   33.手稲区HO様邸 板張り1.jpg   
 その後、防水シートを張り、いよいよ板張りです。

   33.手稲区HO様邸 板張り2.jpg   

 木板は、一枚一枚に「くせ」があり、それを見極めながらの作業です。

 最初の一枚目(一番下側)を張れば、

 後はその上に次々と重ねて張っていくイメージなのですが、

 途中もバランスを確認しながら作業を進めないと、

 最後に「あれ?」ってな事になります。

 自然素材を使った木板は、それぞれの「くせ」が「味」となり、

 その「くせ」を上手く取りながら張っていくのが「技術」です。


 作業は、最終局面です。

   33.手稲区HO様邸 板張り3.jpg   

 今回の建物の一つの特徴でもある玄関ドア。

 玄関ドアの鴨居(上の部分)が曲線(アール)を描いたオシャレな造り。

 私が、初めてHO様邸の図面を見た時、まずここに目が行きました。

 そして、大工さんとの事前の打ち合わせの時も、

 最初に、「今回の玄関ドア、アールですから」と一言伝えておきました。

 そう、この作業、大変と言うか、難しいんです。

 しかし、その作業を傍から見ていると、

 「自分でも出来るのでは」と錯覚してしまうほど、

 板を玄関ドアのアールに合わせて、あっという間に加工してしまいます。

 難しい事をサラッとやって退ける、これが「プロ」なんですよね。

 それを改めて感じました。

 どんな感じで仕上がったかは、最後の完成写真で。


 土台敷きから、あっという間の一ヶ月でした。

 これで大工工事完了です。

 大工さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

m(_)m


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2014年12月09日

手稲区HO様邸 塗装工事

 12月8日で大工さんの内部工事が完了し、

 今日から塗装工事です。

   32.手稲区HO様邸 塗装1.jpg   

 玄関前に張る板材を裏表の両面塗装します。

   32.手稲区HO様邸 塗装4.jpg   

 今日は、天気が悪いので、室内で塗装しています。

 外壁に使う材料は、張ってからでは、裏側が塗れないので、

 このタイミングで、裏表の両面の塗装をしておきます。


 木板を使った外壁材は、時間の経過と共に、

 「反り」や「縮み」が発生し、「すき間」が出来る事が多々あります。

 そんな時、張ってからの塗装では、「すき間」が「塗り残し」となり、

 補修が必要になります。

 ですから、今回のように張る前に一度塗っておく事は、

 「耐久性」のアップと「美感」のアップにもつながります。


 次に、窓枠の塗装です。

   32.手稲区HO様邸 塗装2.jpg   

 今回は、床の色に合わせて着色です。

 まず、着色をしてから、上から保護のクリアーを塗装するのですが、

 クリアーを塗ると着色した色が、若干濃く見えるので、

 その分を見越して、「気持ち薄め」に着色します。

   32.手稲区HO様邸 塗装3.jpg   

 写真では分かりずらいかもしれませんが、

 最終的には、床とのバランスはバッチリでした。

 まさに「匠の技」です。


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2014年12月08日

手稲区HO様邸 大工工事(内部)完了

 11月8日 土台敷きに始まった、大工工事、

 今日12日8日は、大工工事(内部)の最終日です。

 大工さんは、最後の細かい作業と後片付け。

 それに合わせて、天井の断熱(ブローイング)工事。

   31.手稲区HO様邸 天井断熱1.jpg   31.手稲区HO様邸 天井断熱2.jpg   

 そして、左官工事。

 玄関土間のタイル下地と、物置土間の左官仕上げです。

   31.手稲区HO様邸 左官1.jpg   31.手稲区HO様邸 左官2.jpg   

 土間の左官工事中は、現場への出入りが出来ず、

 他の作業が出来ないので、その工程には気を使います。

 タイルの下地の場合、作業終了後に養生すれば上がれるのですが、

 物置の土間のように「仕上げ」となると、乾くまでの間、

 2・3日は上がれません。

 ですから、丁度良い工程のすき間を縫って、作業をする必要があります。

 そして、その日が今日です。

 朝一番、玄関と物置の天井ブローイングを終わらせ、左官工事へと。

 左官工事中は、足場を使って2階から出入り。

 少し不便ではありますが、効率的な工程です。

 土間を仕上げた物置は、クロス工事まで(4日間)、入る必要が無く、

 十分、養生(乾燥)期間が取れるので安心です。


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2014年12月03日

手稲区HO様邸 大工工事(22日目)

 早いもので、今日は12月3日。

 今年も残り一ヶ月を切りました。

 現場は順調に進んでいるのですが、

 毎年この時期は特別で、

 いろんなところで、カウントダウンが始まるので、気持ちが焦ります。


 さて、大工さんの作業も大詰めを迎え、

 現在、枠・建具の取り付け等、仕上げ作業です。

   30.手稲区HO様邸 枠建具取付1.jpg   30.手稲区HO様邸 枠建具取付2.jpg   

 一昔前?、20年位前だから、二昔前までは、枠は大工さんが取付けて、

 建具は建具屋さんが製作、取付けと言うのが一般的な時代でしたが、

 その後、既製品の枠・建具のセットが出てきて、

 今では、その殆どが既製品になりました。

 この既製品の進化には、目を見張るものがあって、建具屋さん泣かせです。

 ただ、この既製品の建具、問題なのは、

 最初から枠と建具がセットなので取付けに「誤差」は許されず、

 無理矢理、取付ければ、目に見えて「何か変だ!」と言う事になります。

 逆に、二昔前はどうだったのかと言うと、

 大工さんが取り付けた枠を、

 建具屋さんが寸法を測ってから製作していたので、

 極端な事を言えば、枠が台形になっていようが、ひし形になっていようが、

 腕のいい建具職人さんが、それに合わせて造っていました。

 そんな時代でも、当然キッチリ造っている大工さんは沢山いましたから、

 当時は、建具屋さんに聞けば、

 大工さんの腕の良し悪しが分かった時代でもありました。


 話は 現在に戻って、

 前にも書きましたが、精度の良い基礎、プレカット、

 そして、大工さんの丁寧な仕事と技術、

 これは、今日の枠・建具の取付にも直接つながる事なのです。

 最近の住宅は、最後に「つじつま合わせ」が出来ず、

 かけ違えたボタンはどこまで行っても、そのままで、

 「かけ違えない」事が大切です。

   30.手稲区HO様邸 枠建具取付3.jpg   

 今まで、目に見えて進んでいた作業も、

 仕上げとなると、なかなか変化が見られなくなります。

 仕上げは、細かな作業がほとんどで、

 そこをしっかりやらないと「仕上げ」にならないのです。

 あともう少し、大工さんよろしくお願いします。

m(__)m


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2014年12月02日

手稲区HO様邸 外壁工事

 11月28日から始まった外壁工事。

   29.手稲区HO様邸 外壁1.jpg   

 今回も、上から下まで6m以上、縦1枚の外壁(板金)です。

 最近、この外壁は人気があり、

 今年は、木の森のお客様の全員が、この外壁を選ばれました。


 この外壁、板材自体は、あまり重くは無いのですが、

 何せ長いので、持ち運びには一苦労です。

 風が強いと、板材が折れてしまうので作業が出来ませんし。

   29.手稲区HO様邸 外壁2.jpg   

 そして、12月2日頃から天気が荒れる予報だったので、

 職人さん達は頑張って、その前に張り上げてくれました。 
   
   29.手稲区HO様邸 外壁3.jpg   
   
 お疲れ様でした。 (^ー^@)


 今回の外壁は、板金だけでは無く、

 物置内は、サイディング、玄関前は木板張りと多彩で、

 この後、それぞれの職人さんが順番に張っていく予定です。

 そして、今日は物置内部のサイディング張りです。

   29.手稲区HO様邸 外壁4.jpg   

 外壁を張る順番は、どれを先にしても張れない事は無いのですが、

 順番によっては、張りずらい事があります。

 「張りずらい」という事は、

 「納まりが悪い」 = 「仕上がりが悪い」となる事も多々あります。

 一軒の建物を完成させるまでには、現場で多くの職人さん達が作業をします。

 当然、違う職種の職人さん達が、

 同じ空間で、同時に作業をする事も日常茶飯事です。

 ですから作業の順番は、

 その職人さんたちが、気持ちよく作業をするためにも、大切な事なのです。

 「気持ちよく作業をする」 = 「きれいな仕上がり」 です。

 そして、この物置部分、

 数日前にシャッターの寸法取りをして、現在、製作中です。

 このあと、外壁のコーキング工事の後、取り付けです。

 作業は、順調に進んでいます。


posted by 森ちゃん at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 新築・手稲区HO様邸  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする